趣味は、日々の暮らしをより豊かにするためのエッセンスです。しかし、好きが高じてついつい道具やアイテムをたくさん買い集め、収納に頭を抱えてしまうこともありますよね。とくに家族のなかで自分だけがその趣味を楽しんでいるケースでは、肩身の狭い思いをしている人もいるかもしれません。
今回は、アウトドアやスポーツを楽しむ人が家づくりでこだわりたい「収納場所」や「おすすめの収納」のアイデアをご紹介します。なかには、家にいながら趣味道具を堪能できるアイデアも!ぜひ参考にして、家族みんなにとって居心地のよい家づくりを実現させましょう。
1.【趣味の道具】おすすめの収納場所
趣味の道具は、使用頻度や形状・性質に合わせて収納場所を決めていくのがおすすめです。まずは、家の中でアウトドアグッズやスポーツ用品の収納に向いている場所とそれぞれの特徴をおさえておきましょう。
①土間|すぐに使えて汚れを持ち込まない
「土間」とは、屋内にありながら土足で入れる収納スペースのことで、近代住宅では玄関脇に設置されていることがほとんどです。
土間のメリットは、「室内に汚れを持ち込まないこと」と「出し入れがしやすいこと」。屋外で使ったものでも気兼ねなく収納でき、よく使うものや重いものを置いておくのに重宝します。
つまり、「汚れを持ち込まず、玄関に近い」土間と、「汚れやすく、重いものが多い」アウトドア・スポーツ用品の相性は抜群だということです!家づくりの際にはぜひこだわっておきたいところでしょう。
ただし、土間を広く取りすぎると玄関スペースを圧迫しかねませんので要注意。バランスをみて広さを設定することが大切です。
②ガレージ|男の憧れ!自分だけの趣味空間
趣味空間として、とくに男性からの高い人気を誇る「ガレージ」。通常は車や自転車を置いておくだけの場所も、ちょっと手を加えることでおしゃれな収納場所に変身します。
ガレージの魅力は、「趣味を住空間に持ち込まない」こと。汚れやすいものや大型グッズなど、ほかの家族の生活に迷惑をかけてしまいそうな道具の収納に適しています。
ガレージでポイントとなるのは、デッドスペース。壁面や車上の空間を有効活用する収納方法ですので、駐車スペースより大きめのガレージを作っておくのがおすすめです。
居住空間から離れた場所にあるガレージでは、防犯対策も欠かせません。鍵つきシャッターや防犯ライトなども併せて導入しておくとよいでしょう。
③専用の部屋・スペース|だれにも邪魔されない自分の城
道具のなかには、直射日光や温度・湿度の変化によって劣化が早まってしまうものもあります。保管環境を重視したい場合は、屋内収納がおすすめ。小さくても自分のスペースが持てるようなら、趣味専用の部屋にしてみてはいかがでしょうか。
趣味の部屋は、できるだけ生活スペースから隔離されたところが理想的。一部屋用意できない場合には、屋根裏(ロフト)や寝室、クローゼットの一角を利用するのも手です。2畳ほどでも十分な収納スペースになります。
④壁面|目でも楽しむ見せる収納
「見せる収納」でよく知られているのは、ネットや有孔ボード、フックなどを壁に後づけする方法です。
しかし、壁面収納のなかには「ニッチ(飾り用のくぼみ)」や「つくりつけ棚」など設計段階から計画しておかなければ設置しにくいものもあります。家づくりにあたって覚えておいて損はない知識です。
2. アウトドアを楽しむ人のアイデア
ここでは、アウトドアを楽しむ人におすすめの収納アイデアをご紹介します。アウトドアの収納では、大きさや用途が異なるバラエティーに富んだ道具に悩まされる人も多いはず。今回は、とくに道具が増えがちな「釣り」と「キャンプ」に焦点をあててみました。
◎釣り◎
釣り道具は、「ロッド」や「リール」といったかさばるものから「ルアー」のような細かいものまでさまざまです。釣りの方法や魚の種類、天候などによって使う道具を変えることもあるため、本格的に楽しもうとすればするほど道具が増えていきます。
基本的には土間・ガレージ収納がおすすめですが、小物類は室内保管でもよいでしょう。
アイデア①【ロッド】|長物アイテムは天井に!
天井にステンレス製のコの字パイプなどを固定し収納すると、邪魔になりません。
アイデア②【リール】|デザインや色調を楽しむ
「置き場に困る」という声が多いリールも、強度のある収納ラックなどを活用しコレクションを並べるだけで、おしゃれなインテリアに早変わりです。
アイデア③【釣り小物類】|100円ショップで買える「透明ファスナーケース」がおすすめ!
やわらかいプラスチックでできたファスナー付きケースを使うメリットは、
・サイズが豊富
・本のように立てて収納できる
・そのまま持ち出せる
・水分や衝撃にも強い
の4つ。実は釣りととても相性のいいアイテムなのです。
アイデア④【釣り小物類】|ショップのように「ディスプレイ収納」を!
小物類はしまい込まずに、有孔ボードやフックで「見える化」するのもおすすめ。選びやすさもアップします。
◎キャンプ◎
アウトドアグッズの代表格であるキャンプ道具。もっとも理想的な収納場所は土間やガレージですが、全く使用しないシーズンオフには階段下収納庫や専用の収納部屋といった温度・湿度が安定しやすい環境で管理するのもよいでしょう。
いずれにしても、大型キャンプギアは強度のあるスチール棚などを使って一か所にまとめるのがおすすめ。通気性もよく、見た目もすっきりします。
アイデア⑤【キャンプ小物類】|「隠す収納」と「見せる収納」を使い分けよう
基本的には「使わないものはしまう」のがベストですが、お気に入りのグッズに限っては「見せる収納」で目でも楽しむのがおすすめです。シーズンオフでもキャンプ気分を味わえれば気持ちも潤いますね。
アイデア⑥【キャンプファニチャー】|日常生活で使用するのもアリ!
キャンプ道具は実用的なものも多いため、日常的に使うのもひとつのアイデアです。テーブルやベンチ、チェアなどかさばるものは、思い切って庭やウッドデッキで活用するとよいでしょう。
3. スポーツを楽しむ人のアイデア
最後に、スポーツを楽しむ人におすすめの収納アイデアをご紹介します。使用頻度の高いスポーツ用品の収納では、「持ち出しやすさ」が重要!なるべく玄関付近に保管できれば理想的です。
◎ゴルフ◎
ゴルフ道具はクラブ・クラブバッグ・シューズ・ウェア・ボール……と必要なアイテムが多い上、高級なものやデリケート品もあるのが特徴。収納に気を使う人も少なくありません。
日常的に素振りをしたり打ちっぱなしに通ったりする人も多く、すぐに手に取れて持ち出しやすい玄関にまとめて収納している人も多いようです。
アイデア⑦【ゴルフクラブ】|パター練習スペースに収納場所を併設
パター練習をするスペースを設ける場合には、収納場所も併設してしまいましょう。フックで壁面に収納したり傘立てに立てたりしておくと、選びやすくて便利です。
アイデア⑧【クラブケース】|寝室のドア裏デッドスペースを有効活用
打ちっぱなしやレッスンに行くときに重宝するクラブケースは、ドア裏にフックをつけて吊るし収納するのがおすすめです。寝室であれば人目を気にする必要もありませんね。
◎テニス◎
テニス道具の収納で多くの人が頭を抱えるものといえば、「ラケット」ではないでしょうか。ガットのテンションは湿気の影響を受けやすいため、持ち出しやすさに加えて風通しも重要ポイントです。
アイデア⑨【テニスラケット】|玄関壁面や納戸に吊るして収納
大型ネットや有孔ボードなどにフックを取りつけ、吊るして収納すると風通しも叶います。まとめてバッグやバイザーをかけるところも設置すると、あっという間にテニスコーナーの出来上がりです。
アイデア⑩【テニスラケット】|靴箱下の空間を有効活用
靴箱下に空間がある場合には、すのこやネットにキャスターをつけて可動式のラケット置き場を作るのもひとつの策。スッと取り出せて便利です。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
人生を豊かなものにしてくれる趣味の道具は、適切に収納し大事に使いたいものです。道具の特徴や用途を把握し、今回ご紹介したアイデアを駆使しながら最適な収納場所を確保してくださいね。
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