ハウスウェルからお届けする
建築・リノベーションなど
住宅にまつわるコラムです
好きなアニメや映画のフィギュアに本、CD、ファッションアイテムから食器まで。アイテムを多数所有している人の家づくりでは、コレクションを主役にするのもひとつの手です。趣味で集めたコレクションに囲まれて暮らすことができたなら、生活にも活力が生まれますね。
今回は、ディスプレイスペースがある家づくりのために知っておきたい注意点や押さえておきたい適所などをご紹介します。アイテムの特徴に合わせたディスプレイ方法を理解し、おしゃれに飾れる工夫を取り入れた設計を実現させましょう。
好きなものだからこそ、より長く良い状態で楽しみたいもの。はじめに、家づくりの前に知っておきたい注意点をご紹介します。大事なアイテムのディスプレイに避けたい場所や講じておきたい対策などを確認しておきましょう。
ここでは、ディスプレイスペースとして押さえておきたいおすすめの場所を5つご紹介します。家族構成や間取り、コレクションの量などを考慮しながら最適なところを探してみてくださいね。
一室まるごと好きなものだけを詰め込んだコレクションルームは、趣味人の憧れですよね。
広い土地の確保が難しい日本ではコレクションに一部屋を割り当てるのは難しいケースもあるかもしれませんが、屋根裏やスキップフロアといった設計上のデッドスペースを活用すれば、小さいながらも趣味にどっぷり浸れる空間をつくれます。天井の低さがかえって秘密基地感を演出しますね。
専用の部屋が難しい場合には、家のあらゆる場所にある壁面を活用してみてはいかがでしょうか。
設計前にディスプレイの構想が決まっているのであれば、ニッチ(飾り用の壁のくぼみ)や壁面埋め込み型の本棚やラックを設置しておくのがおすすめ。歩行の邪魔にもならず、空間を広く使えます。
キッチンカウンターの立ち上がり部分や廊下、階段なども愛用品の居場所になりますよ。
仕切り棚とは、室内を仕切るための収納棚のこと。壁を設置せず棚を置いて空間を仕切るもので、レイアウトを変更しやすいのが魅力です。
棚の高さや大きさもコレクションに合わせて組み合わせ可能。オープンシェルフを利用すれば、圧迫感を与えず空間を広く見せることができます。最近は、建付けの壁にしか見えないほどしっかりしたつくりの可動式棚も登場しています。
頭上空間でのディスプレイを楽しむためには、吊るし棚や天井レールの設置がおすすめです。
吊るし棚と聞くとキッチンの扉付き収納棚をイメージする人も多いかもしれませんが、天井レールからワイヤーメッシュを吊るしたものやアイアンのオープンタイプ吊るし棚でインダストリアルなディスプレイを楽しむ人も増えています。ナチュラルウッドを使えばカフェ風にもなりますね。
大量のコレクションに家族の理解が得られていないケースでは、ガレージでのディスプレイも検討してみるとよいでしょう。居住空間外の空間活用であれば、家族にあまり迷惑をかけることもありません。
住居と繋がったビルトインガレージの場合、室内から眺められるように設計することも可能。ガレージサイドにソファなどを設置すれば、趣味仲間の集いの場にもなりますよ。
ディスプレイの仕方によっても、最適な展示場所が異なります。ここでは、コレクターが多い分野を厳選してアイテム別のおすすめディスプレイアイデアをご紹介。よりおしゃれに楽しめる方法を追求してみましょう。
フィギュアコレクションは、色彩も大きさもバラエティーに富んでいるのが特徴的。一方で、紫外線による色褪せやホコリのお手入れが気にかかります。できれば日光は避けたいところですが、湿気にも気をつけなければなりません。
頻繁に手に取ってポージングを楽しむもの以外は、箱のまま、もしくはアクリルケースに入れて並べ、カーテンをした部屋でライトアップするのがおすすめ。シリーズごとに分類し、背景や小物で世界観をつくり込むと物語性が生まれます。
読書や音楽は生活に根づいたもの。日常的に手に取るものは、バスケットなどに入れインテリアとして身近に置くとよいでしょう。
普段使わないものは、思い切ってオープンに保管するのがおすすめです。量が多いほどショップのような雰囲気に。ただ並べるだけでなく、縦置きと横置きを繰り返したり、ジャケットが美しいものは表紙を飾るように配置したりすると躍動感が出ます。
ちょっとしたカフェコーナーを設置すれば、居心地のよい居場所のできあがりです。
靴は箱に入れたままだとカビの心配があるため、積極的にディスプレイしましょう。お気に入りだけ前面に飾り、残りは靴用ハンガーで吊るしておくと見た目も鮮やかで通気も叶います。
キズつきやすい時計やメガネは、ケースに入れて飾りたいところ。壁に専用ボックスを埋め込んでライトアップすると高級感が演出できます。湿度やほこりに弱く高価なものもある時計には、調湿素材の鍵付きケースを選んでおくと安心です。
割れ物展示では、安全対策が必須です。思い出の品などを常時展示する場合には、落下しないようしっかりと固定しましょう。
よく使うものは、オープンラックで見せる収納がおすすめ。滑り止めシートを敷き、重いもの・大きいものは下部へ、軽いもの・小物は上部に配置します。ワイングラスやマグカップなどは専用ホルダーで吊るすのもおすすめ。グラス類は窓際におくとキレイです。
好きなものに囲まれた生活は、コレクターの憧れです。家づくりの段階からディスプレイを構想し工夫をしておくと、暮らし心地を確保した快適な展示が実現しやすくなります。
今回ご紹介したアイデアを参考に、ライフスタイルやコレクションに合ったディスプレイを検討してみてくださいね。
ハウスウェルで理想の家を実現!ぜひご覧ください
新着コラム