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家の外壁を考えたとき、どんな外壁がいいか決められないと悩んでいませんか?
じつは、家の外壁を簡単に決める方法があります。それが「メンテナンスしやすい素材」で考えること。デザイン性を特に重視しない方なら、この視点で考えるだけで簡単に家の外壁を決めることができます。
この記事では、メンテしやすい外壁の素材選びに重要な「耐用年数」「リフォーム時の価格」「部分補修ができる」の3つのポイントと、外壁の寿命を左右する外壁塗装の種類について解説します。
外壁を選ぶときのポイントは、「メンテナンスしやすいか」を基準にします。外壁は雨や風などの環境要因から建物を守ってくれるため、どうしても劣化しやすい箇所だからです。
これから、外壁材がメンテしやすいかどうかを判断する3つの基準について見ていきましょう。
ここからは、一般住宅でよく使われている代表的な外壁材を紹介します。価格と耐用年数を中心に解説していますので、参考にしてみてくださいね。
①サイディング
一般住宅で最もよく使われているのが、サイディング材。豊富なデザインと価格帯が幅広いことが特徴で、無数の選択肢の中から自分の好きなものを選ぶことができます。
メンテもしやすく、材料によっては部分補修も可能なのでコスパのいい素材と言えます。
・窯業系
【引用元:旭トステムAT-WALL窯業】
窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質などを原料に形成したもの。近年の住宅市場では約7割のシェア率を誇っており、「コスト」「機能性」「デザイン性」のバランスがいい素材です。
メンテ期間は約10年~15年ですが、価格も安く豊富な種類があるため、デザイン性を重視する人にオススメです。
・金属系
【引用元:旭トステムDanサイディング金属】
金属製サイディングとは、金属の素材でできたサイディングです。金属製なので耐水性に優れています。
しかし、対物性は低いため、物が飛んできて衝突するなどの少しの衝撃で凹んだり、キズついたりしてしまうのが難点。メンテ期間は10年〜15年が目安ですが、キズがあればすぐに補修が必要です。
無機質でスタイリッシュな外観が好きな人にオススメです。
・木質系
【引用元:中山源太郎商店ハードウッドサイディング】
木材を主役にしたサイディング。木本来の温もりや香りなどを楽しむことができ、高級感ある質感を演出できます。
ただし、湿気の多いところや海辺などではすぐにカビが発生してくるので不向きです。メンテ期間は約10年で、木の質感を生かすためにはクリア塗装しかありません。
こまめな検査とメンテが必要ですが、木の質感を重視したい人にオススメです。
・樹脂系
【引用元:旭トステムWALL-J樹脂】
樹脂系サイディングとは、塩化ビニールが主原料でできたサイディング。海外でよく使われているもので、日本ではまだまだメジャーな素材ではないですが、雨に強く塩害にも耐性があるため海辺の家にはオススメの素材です。
メンテ期間は10年〜20年と幅がありますが、検討してみる余地は十分ありますよ。
②タイル
【引用元:外壁壁タイル[はるかべ工法用]】
タイル素材の外壁材は、鉱物や金属といった天然の資源から作られた無機質材料です。素材自体に厚みがあるため、耐久性が高く高級感があるのが特徴。
耐用年数は40年と長いですが、その分初期費用は高額です。ハウスメーカーなどでよく採用されており、初期費用がある人にオススメです。
③モルタル
【引用元:富士川建材工業株式会社】
モルタルは、セメントと砂を混ぜ込んで作った素材。耐用年数は30年と長く耐火性に優れていますが、外部環境に左右されやすく、ひび割れなどを起こすことがあります。
どんな家のタイプにも合わせやすい意匠性の高さから、ちょっと違ったオシャレをしたい人にオススメです。
塗料は種類によって耐用年数が異なります。耐用年数の長い塗料を使うことは、塗り替えの回数を減らし、維持管理や費用負担を軽減することに繋がります。
ただし、「高い塗料が長持ちする塗料ではない」という点に注意が必要。この章では、塗料に含まれる成分について解説します。
◎ウレタン系◎
ウレタン塗料とは、樹脂の主成分にウレタンを使用した塗料のこと。柔軟性がよく、他の素材との密着度が高いため様々な種類の下地に施工可能です。
耐用年数は8年〜10年、価格は1500円〜2500円/㎡なので、10年前後で住まなくなる可能性がある人にオススメです。
◎シリコン系◎
シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のこと。耐用年数は10年〜15年で、価格も2,500円〜3,000円/㎡と費用対効果のバランスがちょうどいいため、よく使われる塗料です。
◎フッ素系◎
フッ素塗装とは、塗料の主成分にフッ素が含まれている塗料。フッ素塗料の特徴は、耐久性と耐候性の高さにあります。
耐用年数は15年〜20年と長めですが、価格が3500円〜4500円と高いのが難点。初期費用がある人や、広い住宅に住んでいてリフォーム費用が高い人にオススメです。
◎光触媒系◎
光触媒とは、原料に酸化チタンが使われている塗料。この酸化チタンが紫外線に反応することで光触媒作用という化学反応を起こし、外壁の汚れを分解します。
耐用年数は15年〜20年と最大級の長さですが、単価が4,000円〜5,000円と高く、機能や施工性の問題でまだまだ発展途上の塗料であるため、今後に期待の商品です。
高性能な外壁材でも、雨風や紫外線に当たれば劣化します。ハウスメーカーや工務店によっては「メンテナンスフリー」を宣伝文句にしていますが、「耐久性が高くメンテが少ない」程度の意味で使われていることがほとんどなので鵜呑みにするのは危険!
外壁を長持ちさせるポイントは共通しており、「定期点検」をすることです。3年〜5年ぐらいの頻度で専門家にチェックしてもらうことが大切。気になる方は一度問い合わせてみてくださいね。
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