外壁の素材選びは「メンテナンスのしやすさ」が重要!3つの視点から解説|建築コラム|さいたま市・埼玉県の不動産売却はハウスウェル

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外壁の素材選びは「メンテナンスのしやすさ」が重要!3つの視点から解説

家の外壁を考えたとき、どんな外壁がいいか決められないと悩んでいませんか?

じつは、家の外壁を簡単に決める方法があります。それが「メンテナンスしやすい素材」で考えること。デザイン性を特に重視しない方なら、この視点で考えるだけで簡単に家の外壁を決めることができます。

この記事では、メンテしやすい外壁の素材選びに重要な「耐用年数」「リフォーム時の価格」「部分補修ができる」の3つのポイントと、外壁の寿命を左右する外壁塗装の種類について解説します。


 

1. メンテしやすい外壁は3つの視点で考える

 


メンテしやすい外壁は3つの視点で

外壁を選ぶときのポイントは、「メンテナンスしやすいか」を基準にします。外壁は雨や風などの環境要因から建物を守ってくれるため、どうしても劣化しやすい箇所だからです。

これから、外壁材がメンテしやすいかどうかを判断する3つの基準について見ていきましょう。


 

①外壁材の耐用年数


まず重要なことは、「外壁材がどれくらい長く持つか」です。

「外壁の耐用年数や耐久性っていったいどれくらいなの?」と疑問に思うこと、ありますよね。ここでは、耐用年数に影響する外壁の耐久性、対候性などについて解説します。


◎耐久性とは?◎

耐久性とは、ある物が外部からの物理的な影響に対してどれだけ長く抵抗できるかを示す性能のこと。外壁材においては、「どれだけ長く持つか」「いかに劣化に抵抗できるか」という性能を示しています。


◎耐候性とは?◎

耐候性とは、「太陽光」「温度」「湿度」「雨」といった環境に耐えられるかを示す性能のこと。劣化はこのような環境要因でも起こるので、外壁材の耐候性を把握しておくことは外壁を選ぶ際の重要な要素になります。



◎シーリング材◎

外壁材自体の耐用年数とは別に、「シーリング材」の耐用年数も重要です。

シーリング材とは、建築物の防水性や気密性を保持するために継ぎ目や隙間に充填する材料のこと。外壁のひび割れの補修、部材と部材の接合部分を埋める処理など非常に広い範囲で使用されています。

このシーリング材も、外壁のメンテナンス時には必ずチェックが必要な箇所になります。
例えば、外壁材そのものは問題なくても、シーリング材が切れていることで雨漏りなどを引き起こしてしまう恐れがあるのです。

 

②リフォーム時の価格


外壁はメンテが必要なので、「リフォーム時に費用を安く抑えられるか」が重要になります。

初期費用は安くてもリフォームしにくい素材だと総額は高くなりますし、逆に初期費用が高くてもリフォームしやすい素材だと総額は安くなります。最初からメンテ時のことも考慮して選ぶといいでしょう。

ここでは、実際にメンテナンスにかかる費用の相場をご紹介します。


◎外壁材◎

外壁材のリフォームの相場は、大体100万〜300万円程度。サイディングの張り替えや漆喰壁の塗り替えなど素材によって施工方法が異なるため、金額には幅があります。


◎塗装材◎

塗装材のグレードによって平米単価は大きく変わります。最も安いウレタン塗装は1,000円〜1,800円/㎡程度で、最も高い光触媒塗装は3,800円〜5,500円程度。

塗装材はグレードと耐用年数が比例するので、「安くて良いものはない」と考えましょう。


 

③部分補修ができる素材


「部分補修ができるか」も重要なポイント。軽微な劣化や部分的な劣化の場合は、部分補修ができます。外壁全てを補修しなくてもいい場合は、部分的に補修する方が費用面でも大きな助けになりますね。

ただし、素材や損傷箇所によっては部分補修ができない場合もありますので、よく確認することが大切です。


 

2. 6つの外壁材の価格と耐用年数

 


6つの外壁材の価格と耐用年数  

ここからは、一般住宅でよく使われている代表的な外壁材を紹介します。価格と耐用年数を中心に解説していますので、参考にしてみてくださいね。


①サイディング

一般住宅で最もよく使われているのが、サイディング材。豊富なデザインと価格帯が幅広いことが特徴で、無数の選択肢の中から自分の好きなものを選ぶことができます。

メンテもしやすく、材料によっては部分補修も可能なのでコスパのいい素材と言えます。


・窯業系
窯業系サイディング

【引用元:旭トステムAT-WALL窯業】 


窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質などを原料に形成したもの。近年の住宅市場では約7割のシェア率を誇っており、「コスト」「機能性」「デザイン性」のバランスがいい素材です。

メンテ期間は約10年~15年ですが、価格も安く豊富な種類があるため、デザイン性を重視する人にオススメです。



・金属系
金属系サイディング

【引用元:旭トステムDanサイディング金属】 


金属製サイディングとは、金属の素材でできたサイディングです。金属製なので耐水性に優れています。

しかし、対物性は低いため、物が飛んできて衝突するなどの少しの衝撃で凹んだり、キズついたりしてしまうのが難点。メンテ期間は10年〜15年が目安ですが、キズがあればすぐに補修が必要です。

無機質でスタイリッシュな外観が好きな人にオススメです。



・木質系 
木質系サイディング

【引用元:中山源太郎商店ハードウッドサイディング】 


木材を主役にしたサイディング。木本来の温もりや香りなどを楽しむことができ、高級感ある質感を演出できます。

ただし、湿気の多いところや海辺などではすぐにカビが発生してくるので不向きです。メンテ期間は約10年で、木の質感を生かすためにはクリア塗装しかありません。

こまめな検査とメンテが必要ですが、木の質感を重視したい人にオススメです。



・樹脂系
樹脂系サイディング

【引用元:旭トステムWALL-J樹脂】 


樹脂系サイディングとは、塩化ビニールが主原料でできたサイディング。海外でよく使われているもので、日本ではまだまだメジャーな素材ではないですが、雨に強く塩害にも耐性があるため海辺の家にはオススメの素材です。

メンテ期間は10年〜20年と幅がありますが、検討してみる余地は十分ありますよ。



②タイル
タイル
【引用元:外壁壁タイル[はるかべ工法用]】 


タイル素材の外壁材は、鉱物や金属といった天然の資源から作られた無機質材料です。素材自体に厚みがあるため、耐久性が高く高級感があるのが特徴。

耐用年数は40年と長いですが、その分初期費用は高額です。ハウスメーカーなどでよく採用されており、初期費用がある人にオススメです。



③モルタル
モルタル
【引用元:富士川建材工業株式会社】 


モルタルは、セメントと砂を混ぜ込んで作った素材。耐用年数は30年と長く耐火性に優れていますが、外部環境に左右されやすく、ひび割れなどを起こすことがあります。

どんな家のタイプにも合わせやすい意匠性の高さから、ちょっと違ったオシャレをしたい人にオススメです。


 

3. 4つの外壁塗料の価格と耐用年数

 


4つの外壁塗料の価格と耐用年数   

塗料は種類によって耐用年数が異なります。耐用年数の長い塗料を使うことは、塗り替えの回数を減らし、維持管理や費用負担を軽減することに繋がります。

ただし、「高い塗料が長持ちする塗料ではない」という点に注意が必要。この章では、塗料に含まれる成分について解説します。



◎ウレタン系◎

ウレタン塗料とは、樹脂の主成分にウレタンを使用した塗料のこと。柔軟性がよく、他の素材との密着度が高いため様々な種類の下地に施工可能です。

耐用年数は8年〜10年、価格は1500円〜2500円/㎡なので、10年前後で住まなくなる可能性がある人にオススメです。



◎シリコン系◎

シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のこと。耐用年数は10年〜15年で、価格も2,500円〜3,000円/㎡と費用対効果のバランスがちょうどいいため、よく使われる塗料です。


◎フッ素系◎

フッ素塗装とは、塗料の主成分にフッ素が含まれている塗料。フッ素塗料の特徴は、耐久性と耐候性の高さにあります。

耐用年数は15年〜20年と長めですが、価格が3500円〜4500円と高いのが難点。初期費用がある人や、広い住宅に住んでいてリフォーム費用が高い人にオススメです。



◎光触媒系◎

光触媒とは、原料に酸化チタンが使われている塗料。この酸化チタンが紫外線に反応することで光触媒作用という化学反応を起こし、外壁の汚れを分解します。

耐用年数は15年〜20年と最大級の長さですが、単価が4,000円〜5,000円と高く、機能や施工性の問題でまだまだ発展途上の塗料であるため、今後に期待の商品です。


 

4. まとめ:メンテしなくていい外壁材はない!

 


メンテしやすい外観まとめ  

高性能な外壁材でも、雨風や紫外線に当たれば劣化します。ハウスメーカーや工務店によっては「メンテナンスフリー」を宣伝文句にしていますが、「耐久性が高くメンテが少ない」程度の意味で使われていることがほとんどなので鵜呑みにするのは危険!

外壁を長持ちさせるポイントは共通しており、「定期点検」をすることです。3年〜5年ぐらいの頻度で専門家にチェックしてもらうことが大切。気になる方は一度問い合わせてみてくださいね。

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