「あったら便利!」と言われる浴室乾燥機。導入すべきか悩んでいませんか?実は簡単に判断する方法があります。それが「予算」と「必要性」の二つの軸で判断する方法です。
この記事では、浴室乾燥機の機能とメリットやデメリット、使い方などを詳しく解説します。予算と必要性の二つの軸から、我が家に導入すべきか判断しましょう!
1. 浴室乾燥機の4つの機能
浴室乾燥機の基本機能は「換気(24h換気)」「乾燥」「暖房」「涼風」の4つ。ここでは、それぞれの機能と効果について解説します。
①換気:空気を循環させる
換気の役割は、湿気を外に排出して浴室内の空気を循環させることで、湿度を下げることにあります。とくに建物の都合上窓が設置できないような建物に関しては、他に湿気を排出する手段がないので必須機能となります。
入浴後に最低3時間換気するだけでも、カビ発生の抑制や悪臭の抑制などにつながるのです。
②乾燥:浴室の湿気をとる
乾燥の役割は、温風を出すことで浴室内の湿気をとることにより、浴室内に水分を留めないようにすることです。これによりカビ発生の抑制にもつながり、衣類を干せば乾かすこともできます。
メーカーによっては「浴室を乾燥」「衣類を乾燥」の2つを別々に記載している場合もありますが、機能に大差はありません。
換気の後に、浴室乾燥なら最低1時間〜2時間、衣類乾燥なら最低2時間〜3時間使用すると効果的です。
③暖房:温度差をなくす
暖房の役割は、浴室内の温度を上げて暖かくすることです。浴室の扉を開けておけば、洗面所まで暖かくすることができ冬に大活躍!
この機能の最大のメリットは、ヒートショックを予防できること。ヒートショックは暖かい部屋と冷えた洗面所・浴室の温度差が原因で起きるため、暖房を使って温度差をなくすことで防げます。
④涼風:快適性を上げる
涼風の役割は、涼しい風を送り湯あたりやのぼせを防ぐことです。
とくに夏は暑いので、入浴をシャワーだけで済ませることも多いのでは。しかし、疲労を回復させるには湯船につかるほうが効果的です。
涼風は冷風ではなく、あくまでも風を送るだけの扇風機みたいなもの。二の足を踏む湯船にもしっかり浸かることができ、心地よい風で快適性を向上させます。
2. 浴室乾燥機の3つのメリット
浴室乾燥機は、その機能を上手に使うことでさまざまなメリットを発揮します。ここでは代表的な3つのメリットを紹介します。
①カビ防止
カビ発生の原因は温度、水分、栄養の3つです。この中でもとくに注意しなければならない要素が「水分」。
換気と乾燥を活用して水分を無くすことで、カビ発生を防止することができます。
②ヒートショック対策
ヒートショックは、暖かい部屋と寒い部屋の温度差が原因で身体に負担をかけてしまう現象です。とくに寒い洗面所や浴室でよく発生します。
これを防ぐには単純に温度差をなくす必要があるので、暖房をつけることで解決します。
③衣類がシワになりにくい
洗濯乾燥機を使って乾かすと、回しながら乾燥させるためどうしてもシワになってしまうもの。
しかし、浴室内に乾燥機を使って干す場合、ハンガーなどを使用して形を整えてから干すのでシワになりにくくなります。また、温風を当てて干すため、衣類の縮み問題も解決です。
3. 欠点を克服する使い方
便利な機能を揃えていますが、メリットだけではなくデメリットもあります。しかし、デメリットも使い方を工夫することで最小化することができます。
ここでは、代表的なデメリットである「月々の電気代が高い」「フィルター掃除が面倒」「洗濯物が乾かない」の3つに着目して解説します。
電気代対策①:換気と乾燥を使い分ける
換気と乾燥では消費電力に約30倍程の差があります。それぞれ1時間あたりの金額で計算すると、換気は0.8円程度に対して、乾燥は30円程度かかります。
このことから、「換気時間を長く乾燥時間を少なくすること」が電気代を節約するコツと言えるでしょう。
たとえば、入浴後に浴室を乾かすことを想定した場合、3時間換気を使用し湿気を外に排出して浴室内の湿度を下げてから、1時間乾燥を使用して一気に乾かすといった具合です。
電気代対策②:電気代の安い時間帯に使う
電気代は一律の金額ではないため、安い時間帯と高い時間帯があります。一般的に朝から夕方にかけてよく使う時間帯は高く、深夜や早朝などあまり使わない時間帯は安くなっています。
電気料金プランやライフスタイルによって差はありますが、安い時間帯に稼働させるのは電気代節約の有効な手段であると言えます。
◎フィルター掃除は外側と内側で分けるのがコツ◎
フィルター掃除は主に外側と内側に分けられますが、どちらも同じように掃除をしなければならないわけではありません。
外側の掃除は毎月1回濡れた雑巾で拭き、内側の掃除は半年に1回取り外してお湯洗いをします。「フィルター掃除は大変だ」とよく言われますが、実は大変なのは半年に1回の内側の掃除だけであって、毎回大変なわけではありません。
よく勘違いされますが、外側と内側で分けて考えるとそこまで大変ではないことがわかると思います。
◎乾かない衣類は干し方を工夫する◎
衣類が乾かない原因は、衣類の間が詰まっていて温風の通り道がないことが原因です。間隔をしっかりあけて干すことで、乾かすことができます。
この時、一様に間隔をあけるのではなく、衣類の厚さなどの種類ごとに分けて変えることがポイント。たとえば、厚手の服は乾きにくいので送風口の近くに干し間隔をしっかりあけ、逆に薄手の服は送風口から離して干し間隔を少し詰めるのです。
4. 最終的には「予算」と相談
浴室乾燥機は便利であるがゆえに、換気扇だけの標準使用と比べると費用が上がってしまいます。そのため、予算の有無で選択肢は自然と絞られてくるでしょう。
ここでは、予算がある場合とない場合についてそれぞれ解説します。
①予算がある場合は導入するのがおすすめ!
浴室乾燥機は便利であることは間違いないので、予算があるなら必要性などを考慮せずに取り入れるのがおすすめ!
使い方を工夫することでデメリットを最小化することもできますし、仮に使わなかったとしても予算があれば導入して損することはありません。「使いたい時に使える」という「選択できる権利」を買うだけでも、十分にお得だと言えます。
②予算がない場合は「乾燥」「暖房」「涼風」の必要性で決める
予算がない場合は、お金をかける優先順位をつけなければなりません。必要ない所にお金を使うことはできないからです。
すべての浴室には標準で換気機能が備わっているので、費用が上がっている要因は、それ以外の「乾燥」「暖房」「涼風」機能ということになります。
これらの機能はすべてセットになっているので、一つでも必要性を感じるなら導入すべきと言えるでしょう。
5. まとめ
浴室乾燥機の導入については、「予算」と「必要性」の二つの軸から考えると判断できます。
どちらにしても、便利なものであることは間違いありません。そのため、予算があれば導入し、予算がなければ機能の特徴を理解した上で必要かどうか考えて決めるといいでしょう。
「どうしても判断がつかない!」という場合は、不動産屋さんに我が家の生活スタイルを伝えた上で相談するのがおすすめですよ。
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