本が好き!新築の家では、本を素敵に収納したい!そんなときは造り付けの本棚を検討しましょう。この記事では、造り付けのメリット・デメリットや色々なアイデアをご紹介します。
新築だからやりやすい造作家具。あなたらしい本棚をイメージしてくださいね。
1. 本棚は「造り付け」で!
本の収納、本棚に入れていつでも手に取れるようにしたいですね。本好きであればあるほど、手元に置きたい本の種類や数が多いもの。収納は大きな問題でもあります。
本棚は大きく分けて、置き家具タイプと造り付けタイプがあります。
置き家具は、必要な場所や好きな所に「置く」家具のことです。一般的な家具はこちらのタイプですね。
造り付けタイプは、「造作(ぞうさく)家具」と呼ばれ、壁や床に固定され家本体と一体です。家の中で部屋のサイズや形に合わせて施工するもので、それぞれの家の個性や必要に合わせて計画していきます。
家づくりのタイミングは造作家具を取り入れる大きなチャンス!間取りを考えるときに、収納計画の一つとして造り付けの造作本棚を検討してみてください。
造作本棚の取り入れにご興味のある方はこちら!
2. 造作本棚のメリット・デメリット
本棚を造作・造り付けにする場合のメリットとデメリットを、置き家具と比較しながら整理してみましょう。
◎造作本棚のメリット◎
造り付けで本棚を設置するメリットはこの3つです。
①空間を無駄なくスッキリと利用できる
②転倒の心配がない
③収納するものに合わせたデザインが可能
①空間を無駄なくスッキリ利用できる
造作本棚はオーダーメイドです。床から天井まで活用できますし、柱や間取りによる多少の凸凹は取り込んでつくることが可能。部屋全体の内装と合わせることもできて、馴染みのいい一体感のある本棚にも、アクセントになるスペースにもできるのです。
市販の置き家具が入らないような部分にも、本棚をつくることができます。これはオーダーメイドならでは。
加えて、置き家具の場合には奥まった部屋などだと家具自体の搬入が問題になる場合もありますが、造作本棚ならその場でつくるため場所を選びません。
どんな種類の本を収納するかで、棚の大きさや深さも自由自在に計画できますよ。
②転倒の心配がない
日本は地震が多いですよね。地震のときにたくさんの本が収納してある本棚が倒れると、避難の妨げになるおそれがあります。
置き家具に比べて、造作の本棚など造り付けの家具は倒れることがなく、地震が起きたときより安全です。
本を置く棚自体にほんの少し前上がりの傾斜をつけたり、棚の奥行きを本のサイズよりも深めにしたりしておけば、中に入れた本も落ちにくくなります。
③収納するものに合わせたデザインが可能
実際に収納する本の数や種類によって大きさやデザインを指定できますから、より希望にフィットした本棚にすることができます。
計画をするときに、どんな使い方をしたいのかもあわせて検討しましょう。棚の幅や間隔なども個別に指定できて、効率的な本棚になります。
◎造作本棚のデメリット◎
一方、造り付け本棚のデメリットはこの3つです。
①工事費用がかかる
②収納の想定が面倒
③後で変更がしにくい
①工事費用がかかる
オーダーメイドであり、家づくりの過程でつくるので、費用がかかります。
費用は工事の内容によって変わります。単に棚をつくるだけなのか、大きさはどうか、複雑な細工は必要かなど、費用が上下する要素がいくつかあります。
新築の際の建築費用に組み込まれますから、見積もりをする前の段階でしっかり希望を伝えておきましょう。
②収納の想定が面倒
「どんな本を、どのくらい、どのように収納するか」を考えておく必要があります。
本は以外と大きさがまちまちなもの。たくさんの本の収納計画を考えるのは、少々面倒かもしれません。
今持っている本だけでなく今後増えるであろうことも考えると、その見込みを計画することも必要ですから、計画自体にそれなりの手間がかかります。
全ての本を本棚に入れるだけでなく、「読まないけれど保管しておきたい」「いつかまた読むと思う」といった本は本棚に入れずに保管することも検討しましょう。
③後で変更がしにくい
家自体、建物自体に固定される造作本棚は、後々の変更がしにくい場合があります。置き家具ならば移動したり取り替えたりが可能ですが、造り付けた本棚は簡単には動かせません。
場所を動かしたり撤去したりするにはもう一度工事が必要になりますから、ライフステージの変化に応じて間取りをフレキシブルに使いたい方には注意が必要。大きな変化がありそうなスペースでは、造作にせず、置き家具を検討したほうがいいかもしれません。
棚の高さや仕切りを変えていきたいのであれば、可動棚を採用するのもおすすめです。本棚自体は基本的にはシンプルなつくりですが、5年後、10年後を予想して計画していきましょう。
造作本棚のデメリットについてさらに詳しく知りたい方はこちら!
3. 造作本棚はアイデア色々!
造り付けの本棚は、造り付けだからこそ、自分の家や使い方に合った形に計画することが可能。造作だからできる使い方をご紹介します。
使い方1: ウォールラックで軽快に
壁付のウォールラックを使うと、収納をしながら本をインテリアとしても楽しめます。壁についた棚は浮いているように見えて、足元がスッキリします。また、視線が邪魔されず、軽快な印象を演出することができますよ。
本棚は重量感を与えてしまうこともあります。部屋によってはそれが圧迫感につながってしまうことも。そんなときには、ウォールラックを活用するのがおすすめです。
しっかりした本棚と比べて収納量は少なくなりますが、視線が抜けてホッとできます。お気に入りの本や装丁の美しい本などをグリーンやインテリア小物とともに飾り、インテリアとして愛でながら楽しみましょう。
棚板をブラケット金物などで固定しますから、壁の下地を合板にするなど、棚が落ちない強度を保てるように準備が必要です。
使い方2: 階段下を利用する
階段下を本棚にすると、隠れ家のような図書スペースができます。
階段の下にあるデッドスペースには収納をつくることも多いですよね。そのスペースに本棚を造作します。高さが低くて大人では立てないような部分でも、子供用の絵本を入れたり、趣味の本を入れたりすると、楽しい空間になりますよ。
高さが十分にないために、かえって隠れ家のような雰囲気になる階段下。本棚を造作するだけでなく、その隣で本を読めるようにしておくと、居心地も良くなります。小ぶりなソファやラグマット、クッションなどを置いて居心地を確保しましょう。
子供の絵本を入れる場合は、詰め込みすぎないように注意してください。本を綺麗に収納するためにたっぷりと収納すると、きっちりしすぎて子供にとっては本の出し入れがしにくくなってしまいます。
子供が自分で取り出せるように、棚の中の本に余裕をもたせるのがおすすめです。
使い方3: 憧れの壁一面本棚!
本がぎっしりと壁一面に詰まった本棚!本好きには憧れかもしれませんね。
本の保護のためにも、直射日光が当たらないところに設置するようにしましょう。造作本棚は後々移動できないからこそ、設置場所を十分に検討しておく必要があります。
大型本など重い本は、本棚の下に集中させるのが◎です。目線に入る部分の重みが減って圧迫感がなくなりますし、本棚のデザインも安定して見えます。
本を収納するときには棚の奥まで入れたくなりますが、それよりも、背表紙があるラインを一つに揃えてみましょう。小ぶりな本は奥まで入れず、背表紙を大きめの本に合わせて前に出して収納するのです。正面から見ると本が一直線に並ぶことになり、ぐっとスッキリしますよ。
壁一面に本棚を造作しても、すべて本で埋め尽くす必要はありません。リビングルームなどに設置する場合には、好きな雑貨やインテリア小物、グリーンなども飾ると、明るさが加わっていいですね。
家族みんなの本棚にすると、みんなの興味が自然とわかるようになり、読む本のジャンルが自然に広がっていくといわれています。
造作本棚の使い方や設置場所のご相談はこちらから!
4. まとめ
造り付け本棚のメリット・デメリットや色々なアイデアをご紹介しました。本好きにとっては、本に囲まれた暮らしは憧れですよね。新築のタイミングだからこそ、造作本棚を検討してみてください。
造り付けにすることで、家をあなたらしく演出することにもなるはずです。
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