家族が自然と集まる『リビング』3つの条件 〜2階につくるのはアリ?ナシ?〜|建築コラム|さいたま市・埼玉県の不動産売却はハウスウェル

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家族が自然と集まる『リビング』3つの条件 〜2階につくるのはアリ?ナシ?〜

いま、リビングの役割は「家族それぞれが好きなことをできる場所」へと変化しています。この記事では、その変化に対応しながら、自然と家族が集まるリビングをつくるために必要な「3つの条件」を紹介します。

敷地によっては、2階にリビングを配置することも有効です。自然に家族が集まり、お互い心地よく過ごせるリビングにするためにはどうすべきか、見ていきましょう。


 


 

1. 変化する暮らしの中心/リビングの役割とは?

 


リビングルームは家族みんなの暮らしの中心
リビングルームは、家族みんながもっとも長い時間を過ごす場所です。リビングは「家族みんなの暮らしの中心」ともいえるでしょう。暮らしの中心になるリビングですが、時代の変化とともに、その役割も変わってきています。

かつてリビングといえば、家族一緒に同じことをして過ごす場所でした。例えば、家族みんなで一緒にテレビを見る、といった過ごし方です。一緒に同じことをすることが家族の団らんでもあったのです。

現在は、同じ空間の中にいながら、自分の好きなことをそれぞれがする場所へと変化しています。お母さんがスマホやタブレットを見ている傍で、お父さんが好きな音楽を聴いていたり、子供達が漫画や本を読んでいたり。

スマホで友人とSNSのやりとりをするといった個人的なコミュニケーションも、家族のいるリビングで行うことが多くなっています。リビングの役割は、「一緒に何かをする」家族の団らんの場所から、「それぞれが好きなことをする」家族の団らんの場所へと変化しているのです。

この変化を意識しながら、リビングを考えることが重要です。


 

2. 家族が自然と集まるリビングの「3つの条件」

 


家族が自然と集まるリビング
家族が自然と集まるリビングは、家族それぞれが好きなことができる、好きなことをしても家族を感じられるリビングといえますね。みんなにとって心地よく、かつ、多様な使い方ができることが必要になります。

家族が自然と集まるリビングにするためには、

①居心地がよいこと
②適度な距離を取れること
③共有できるスペースがあること

この3つの条件がポイントです。


 

①家族みんなの居心地のよさ

リラックスできるリビング
リビングは心地よい場所であることが大切ですよね。家の中でもっとも長い時間を過ごすリビングの環境には、安心できる居心地のよさが必要です。

みんなにとってリラックスできる部屋になるように、あまり多くの色を使い過ぎず、明るい落ち着いた色味に室内を統一しましょう。アイボリーやベージュ、茶色などのナチュラルカラーがオススメです。

また、照明にこだわるのも効果的です。部屋の中心に大きなシーリングライトがひとつでは、平坦な光になりがち。落ち着いた雰囲気を演出したい場合には、間接照明が有効でしょう。フロアライトやテーブルライトも取り入れて柔らかな光を組み合わせると、落ち着いた雰囲気を演出できます。

そして、お部屋にグリーンを取り入れるのもオススメ。窓から見える植物の緑だけではなく室内にも観葉植物があることで、明るい印象となり、アクセントにもなります。


 

②適度な距離でリラックスできる

適度な距離でリラックス
リビングは居心地のよい場所であるだけでなく、家族それぞれに自分の居場所があることで、ストレスなく過ごすことができます。

リビングの一般的なイメージにこだわらず、大きなソファーだけでなくお気に入りの椅子やラグマットなどを使って、家族それぞれの居場所を確保できるようにしましょう。小ぶりのテーブルもあると使い勝手が良くなります。

それぞれの「自分の居場所」では、お互いに適度な距離が必要です。それぞれに好きなことができ、かつ、会話もできる距離感であれば、家族の気配を感じながら自分の好きな時間を過ごせます。

お互いが向き合わなくても構いません。声をかければ話ができる距離をとることで、別々のことをして過ごしながら安心することもできます。


 

③共有できるスペースを

共有できるスペースを
それぞれの居場所だけでなく、共有で使うスペースがあると使い勝手が広がりますし、お互いの過ごし方への理解も深まります。大ぶりのテーブルやカウンターなど、みんなで多様な使い方ができるスペースを作りましょう。

共有のパソコンなどを置く場所にしても◎。一緒に使っても交代で使ってもよいスペースが1箇所でもあると、お互いの過ごし方の接点ができて、より一体感が増すはずです。

リビングがダイニングと一体のスペースである場合には、ダイニングもリビングの一部として、ダイニングテーブルを共有スペースとすることも可能です。

家族みんなが共有する収納もオススメです。リビングにみんなが使う色々な物があふれて散らかってしまうと、落ち着けず居心地も悪くなります。家族が共有で使う収納をリビングに設けることで、物があふれることを防げます。

そして、共有の収納であれば、自分以外の家族の置くものを見て、過ごし方も理解しやすくなります。リビングは自分の好きなことをして過ごすスペースではありますが、家族の誰か一人だけが楽しい場所になってしまっては本末転倒です。家族それぞれの過ごし方を理解し、認め合うことも必要です。

家族それぞれの過ごし方が穏やかになることが、現在の家族の団らんの形といえるのです。


 

3. 2階にリビングはアリ?/実は広い空間が取りやすい!

 


2階にリビングを作るメリット
自然に家族が集まるリビングにしたいけれど、うまくスペースが取れない、ということもあるでしょう。

「前面道路の人通りや車通りが多く、視線や騒音が気になる」「敷地が狭く狭小住宅で十分な広さが取りにくい」など、敷地の条件によっては、2階にリビングを作ることも検討しましょう。

敷地条件によっては2階にリビングがあることで快適になる事例も多いので、メリットとデメリットを知って検討してください。



◎2階にリビングを作るメリット◎


①窓から光が採りやすく明るい

リビングが2階にあると、窓から光を採りやすくなります。隣家などに遮られることが少なくなるほか、外部からの視線も少なくなるため、カーテンやブラインドなどを開けやすく、光が入りやすくなります。

また、2階リビングはトップライトを取り付けやすいため、採光に有利になります。



②道路など外部からの騒音が少ない

リビングが2階にあることで、人通りや車通りのある1階からの距離ができます。道路からの騒音、人の声や車の走る音などが軽減され、静かで穏やかなスペースになります。


③大きな広い空間が取りやすい

構造的に大きな空間を取りやすいというメリットもあります。1階よりも2階の方が構造的な制約が少なく、屋根を支えることができれば問題はありません。ですから、構造上必要な柱が1階よりも少ないのです。

そのため大きな広い空間を取りやすく、ゆったりとしたリビングを可能にします。



◎2階にリビングを作るデメリット◎


①1階とのつながりが取りにくい

2階にリビングがあると、1階とのつながりが取りにくく、玄関や庭とのつながりがなくなりがちです。例えば、玄関まわりに不審者がいても気づきにくくなります。防犯性を確保するため、カメラの設置などを検討する必要があるでしょう。


②階段の上がり下りが面倒な場合も

また、2階にリビングがあると階段の上り下りが増えます。2階にリビングを配置する場合には、そばにダイニングやキッチンも配置することになり、買い物をした物を持って階段を上がることになります。

何よりも、将来シニア世代になったときに負担感が増すおそれがあるのです。



③水まわりが2階に集中してしまい費用がかかる

2階にリビングを配置すると、キッチン、トイレなど水まわりも2階に集中することになります。その場合、給排水の配管が長くなり、それを収めるスペースも必要。その分の費用が増すことになります。

こういったメリット・デメリットを知った上で、リビングの配置を選択してください。


 

4. まとめ

 


家族が自然に集まるリビングでは、家族それぞれが多様な使い方をしながらお互いの存在を感じて過ごすことができます。「居心地がよく、適度な距離感を保てて、共有のスペースも確保されていること」が現在のリビングには求められています。

家族それぞれの過ごし方をイメージして、自分たち家族のリビングを作り上げていきましょう。

ハウスウェルで「家族が自然に集まるリビング」を実現!ぜひご覧ください

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