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変化する「家族構成」に対応できる家を建てる!人数や年齢に合った間取りで快適に 


家族構成は時とともに自然と変わっていくもの。家を建てるとき、その変化に柔軟に対応できるように準備することで、永く快適に暮らし続けることができます。この記事では、間取りを考えるうえで重要な家族の「人数」「年齢」という2つの変化と、長く快適に暮らすためのポイントをご紹介します。

子供の成長に合わせたり、将来シニア世代になったときのために備えたりした間取りの家にすることで、快適な暮らしが長く続けられます。また、家を建てるときの家族構成だけではなく、将来の家族構成も考慮する必要があります。

新築だからこそできることもありますから、家族構成を意識して、将来の暮らしも見つめた間取りを柔軟に取り入れていきましょう。


 

1.  「3人家族」の部屋数は?家族人数別の平均的な間取り

 


平均的な間取り
まずはじめに、家族の人数に応じてどのくらいの広さが必要かを見てみましょう。国土交通省が発表している「住生活基本計画」の中で、家族の人数別の居住面積は大体の大きさをイメージしてこんな計算式で表されています。

 

25㎡×世帯人数+25㎡(郊外の場合)
20㎡×世帯人数+15㎡(都市部の場合)

*住生活基本計画における誘導居住面積水準から


この計算式で算出できるのは、「誘導居住面積水準」。これは「世帯人数に応じて、 豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルを想定した場合に必要と考えられる住宅の面積に関する水準」を表しています。最低限必要な居住面積とは違い、豊かな住生活を想定をしたものです。

間取りの部屋数にすると大体、3人家族の場合は3LDK〜4LDK、4人家族の場合は4LDK〜5LDK。「家族人数の個室+家族のパブリックスペース」と考えるのが一般的と言えるでしょう。

上の計算式の世帯人数は、3歳未満は 0.25 人、3歳以上6歳未満は 0.5 人、 6歳以上 10 歳未満は 0.75 人として算定します。(これらにより算定された世帯人数が2人に満たない場合は2人として計算)

例えば、
「夫婦+子供(5歳)の3人家族」で郊外にある家の場合
25㎡×2.5人+25㎡=87.5㎡
「夫婦+子供(10歳)の3人家族」で郊外にある家の場合
25㎡×3人+25㎡=100㎡ 

同じ3人家族でも、子供の年齢によって誘導居住面積水準が変化していることがわかります。

ここでご紹介したのはあくまでも一般的、平均的な面積水準です。暮らし方によって色々な変化がありますし、地域による違いもありますから、こだわり過ぎずにあくまでも参考としてください。


 

2.  家族構成は変化する/間取りはどう対応するの?

 



家族の人数によって面積が変化することがわかりましたね。また、人数だけでなく家族の年齢によっても変わります。例えば、同じ3人家族でも就学前の子供がいる家族、子供が大学生になった家族、高齢者と一緒に暮らす家族では、必要な間取りも変わります。

家族構成とは年とともに必ず変化していくものですから、その変化をある程度予想しておく必要があります。そうすれば、変化していく家族構成に対応していけるように準備することができるのです。


 

◎家族構成によって必要な間取りが変わる◎

家族構成によって間取りが変わる
子供がいる子育て世代家族と、高齢者がいる家族では、間取りのニーズが違います。

まだ小さな子供がいる場合、今後の子供の成長に対応できるようにしておきたいと思うでしょう。子供は成長とともに、家族と過ごすだけでなく個室が必要にもなります。子供は成長しやがて家を出るかもしれませんし、自分自身も高齢になりさまざまな介助が必要になってくるかもしれません。

高齢者がいる場合には歩きやすい間取りにするなど、健康で自立した生活を送れるようにしたいものです。また、新しい家族が増えることもあるでしょう。

このように、その時点での家族構成によって家の間取りのニーズは変わってきます。そして、家族構成は必ず変化していきます。こういった将来起こりうる変化に対応できるように、間取りにはできるだけ「予測できる変化」を考慮した柔軟さを取り入れておきましょう。


 

◎子供の成長に寄り添う家◎

子供の成長に寄り添う家
家族の中で一番変化が大きいのは子供たちです。成長して巣立っていきますし、新たな家族として加わってもきます。子育て世代では、子供の成長に合わせて暮らしも変わっていくものです。

子供の成長に合わせてどのような変化が起きるのか、ザックリとした時系列を見てみましょう。



①乳幼児期

乳幼児期は、子供自身が親の目の届くところにいたがりますし、親も目の届くところにいてほしい時期です。まだ個室は必要ない場合が多く、「親が多くの時間を過ごす場所、例えばリビングなどで遊び、親とともに寝る」という過ごし方です。


②小学生期

小学生期は、学校の宿題や勉強など自分で取り組む課題も出てきます。勉強のための机やテーブルをリビングなどに確保すると、子供も安心して学べます。子供によっては、「個室が欲しい!」と言い出す時期。「寝るときだけ個室で」という暮らし方もあるでしょう。


③中学・高校生期

この時期は、思春期のデリケートな時期であり、子供にも家族の中でのプライバシーが必要になってきます。この時期の子供部屋の所持率はほぼ100%と言われています。


④大学生・社会人以降

独立して家を出る時期です。この年代以降になれば、自分のことを自分自身で決める必要が出てくる「巣立ちの時期」です。

こういった子供の成長による間取りニーズの変化には、「個室」を柔軟に考えることが必要です。

例えば、
・親の寝室を広めに取っておいて、子供の個室が必要になったときに分割する。
・大きな部屋を子供たち共同で使い、成長して個室を欲しがったら分ける。
・必要な時期だけ子供部屋として使い、将来はゲストルームを想定しておく。

そのために、新築のときにある程度具体的に将来の暮らし方を想定しておくとよいでしょう。あとから個室を作るには、リフォームをして壁を作る以外に、あらかじめ間仕切りになる建具や収納家具を活用することもできます。


 

◎高齢になっても住みやすく◎

高齢になっても住みやすく
子供たちだけではなく、家を建てる自分たちも変化します。シニア世代になったときにも健康で快適な暮らしを続けるために、バリアフリー住宅を意識しましょう。

*段差*
将来のバリアフリー住宅に向けて、家の中の段差を解消しておきましょう。段差がない家は、シニア世代だけでなく全ての世代が使いやすいもの。

家の中では1〜2㎝程度の小さな段差が最も危険と言われていて、子供も若い方も同様です。元気なときは気にならない小さな段差も、暗かったり疲れていたりするだけでつまずきやすくなります。

*建具*
また、室内の建具も工夫できます。室内の出入り口は片開きドアではなく引き戸にしておくと、高齢になって杖や車椅子を使っていても開け閉めがしやすくなるでしょう。

*ドア*
片開きドアは、開けたときにはドア扉が邪魔になりますが、引き戸にすればすっきりして邪魔にはなりません。引き戸は開け放しておいてもデッドスペースができませんから、洗面脱衣室など物を置くことが多い部屋の出入り口にも有効です。

この他にも水回りの床材は滑りにくい素材を選ぶなど、世代にかかわらず使いやすいものを取り入れるとよいでしょう。

*手すり*
若い世代では使う必要がない浴室やトイレの手すりは、のちに取り付けられるように壁の下地を補強しておけば、必要になったときに取り付けるだけですから大きな工事はいりません。

*断熱*
また、暖かい室内から寒いトイレへ行くなど、急激な温度変化によって血圧が大きく変動して起きる健康被害を「ヒートショック」といいます。ヒートショックを防ぐには適切な断熱工事が有効です。省エネルギーになり、光熱費を抑えることもできてオススメです。

もう一歩踏み込んで、寝室にできる個室を1階に確保しておく、トイレの近くに寝室がある、といった間取りの工夫も有効になります。より具体的に使いやすくするために、将来リフォームをする計画を持っておくのもよいでしょう。


 

まとめ

 


自然に変化する家族構成に合わせて、暮らし方も変化していきます。それに合わせた間取りを実現できれば、快適な暮らしが長く続くことになりますね。

子供の成長やシニア対策はある程度予測できるので、できるだけ取り入れていき、家族の変化や暮らしの変化を楽しんでください。

ハウスウェルで長く快適に暮らせる家を実現!ぜひご覧ください

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