狭い土地でも“間取り次第”でおしゃれな家が持てる!理想の「狭小住宅」 |建築コラム|さいたま市・埼玉県の不動産売却はハウスウェル

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狭い土地でも“間取り次第”でおしゃれな家が持てる!理想の「狭小住宅」

狭い土地だからこそ個性的でおしゃれにもなる「狭小住宅」は、ユニークな間取りだけでなく、工夫次第で『庭』もしっかりと楽しむことができます。この記事では、狭い土地に家を建てる場合のメリットとデメリット、気をつけたい “2つのポイント” もあわせてご紹介していきます。 

 

一見「使いにくいそう」とも思える狭い土地での家づくりは、工夫次第で快適な家になります。工夫の仕方はさまざま。土地の条件や暮らし方を検討しながら、理想の狭小住宅を手に入れましょう! 


 

 

「狭小住宅」って?狭い土地に家を建てるメリット・デメリット 

 


狭小住宅

一般的な家よりも狭い土地に建てられた家を「狭小住宅(きょうしょうじゅうたく)」と呼びます。はっきりした定義があるわけではないのですが、おおよそ15坪以下の敷地に建てられた家が狭小住宅と呼ばれます。 

 
狭い土地に家を建てる場合、狭いからこそ個性的な家になることも多いでしょう。狭い土地に建てる場合ならではのメリットとデメリットを知って、活用していきましょう。 

 
 

 

◎結構ある!狭い土地のメリット◎ 

 


まずは、狭い土地だからこそのメリットを3つご紹介しましょう。 


 
①土地価格の高いところ、つまり便利な場所を確保できる 

 

土地の面積が狭いからこそ、坪単価が高いところ、つまり都心や駅前などの便利な場所を選ぶこともできます。坪単価が高くても、面積が狭いために総額が抑えられるわけです。「とにかく便利な場所を」と考えている方にはチャンスになる可能性も大きいはずです。 


 

②土地が狭いために、土地にかかる税金が抑えられる 

 

土地の面積が狭いと「使いにくいそう、不便だ」といった印象もあるので、なかなか買い手がつかない場合もあります。そのため、周辺の土地価格よりも安い坪単価で購入できる可能性があります。 
 

また、毎年の税金も抑えられる可能性が大きいのです。不動産の所有者には「固定資産税」が課税され、毎年支払う必要があります。固定資産税は、固定資産評価額に標準税率(1.4%、ただし税率は市町村によって異なる)をかけて算出されます。 
 

狭い土地の場合は、固定資産評価額そのものが低くなり、支払う固定資産税が低くなるのです。毎年支払う税金の負担が少なくなるのは嬉しいですね。 

 

 

③狭いからこそ設計は独自なものになり、個性的な家に! 

 

もう一つのメリットで最大の特徴でもあるのは、「個性的な家になる」ということです。使いにくそうで不便だと思われがちな狭い土地に家を建てる場合には、土地の特徴を活かした独自の設計が必要になります。 

 

よく見かける標準的な家では対応できないので、おのずと個性的になってしまうとも言えます。設計をしている段階から大いに楽しむことができるはずですよ。 

 
 

 

◎建築費用が増えがち?狭い土地に建てるデメリット◎ 

 

 

もちろんデメリットもありますので、しっかり理解して失敗を避けるようにしましょう。狭い土地に建てるデメリットを3つご紹介します。 
 

 

①土地の法規・条件によって十分な住宅の面積が取れない場合がある 

 

土地の利用には法規による制限があります。例えば「建ぺい率」は、敷地面積に対して建物を建てられる建築面積の割合のことです。「容積率」は、敷地面積に対する建物各階の面積をすべて足した延床面積の割合のことです。 

 

どちらも都市計画法で決められている条件です。狭い土地の場合、建ぺい率が小さいと建てられる面積が小さくなってしまいますし、容積率が小さいと「3階建てにできない」といったことも考えられます。このほかに建物の高さを規制する「高さ制限」もあります。 

 

狭い土地の場合には、とくにこういった法規の制限の影響が大きく、知らずにいると土地に家が建てられないということもあります。建ぺい率や容積率、高さ制限といった制限があることを把握して、最初に検討しましょう。 

 

 

②建設費用に運搬や資材駐車スペースの確保などが追加され、高くなる 

 

建築をする場合、建築中の資材は通常建設地の中に仮置きしながら作業をしますが、狭い土地ではその仮置き場を別の場所に借りる場合があります。工事車両の駐車スペースも必要です。 

 

また、敷地に入る道路が狭いと、運搬のための車両が入れずに「小運搬」と呼ばれる作業が追加されます。こういった追加費用がかかるため、建築費用は増えがちです。 

 

 

③室外機や外壁などは住んでからのメンテナンスがしにくいことも 

 
狭い土地に家を建てる場合、お隣の建物との間隔が小さくなります。エアコンなどの室外機の置き場所は、メンテナンスや交換ができることを考慮して配置する必要があります。また、外壁は時が経つとメンテナンスが必要になりますので、それを考慮して材質を選ぶなどの工夫が必要です。 


 

 

狭小住宅でおしゃれに暮らす/間取りの工夫は? 

 


 おしゃれに暮らす

狭小住宅でおしゃれに暮らすためには、間取りにどんな工夫をすべきでしょうか。狭い土地に建つ家は階ごとの面積が狭くなりますので、縦方向の空間のつながりを意識して間取りを考えましょう。 

 

 

◎動線はコンパクトなつながりを◎ 

スキップフロア 

狭小住宅は人が動く動線が長くなりがちです。一般的には同じフロアでまとめられるものも、「階段を移動しなければ」ということも。しかし、動線(特に家事動線)はできるだけ同じ階でまとめたいですよね。だからこそ、間取りは柔軟に考えていきましょう。 

 

例えば、通常1階にあるリビングを2階に配置すると、キッチンや洗濯スペースも2階に置きやすく、そのままベランダに洗濯物を干せますから、動線がコンパクトになります。 
 

また、スキップフロアも活用しましょう。スキップフロアを活用すると床段差に収納スペースが生まれて、必要な道具を必要な場所の近くに収納できるように計画できるでしょう。スキップフロアは床の高さが変わるので、視線の高さも変わり、広さを演出する効果も発揮できます。 


 

◎階段と吹き抜けを有効に◎ 

 吹抜けの有効活用

階段は狭小住宅ではとくに重要なアイテムです。縦に間取りを考えるには、昇り降りを含めた通りやすさを確保しながら「収納」として、「風の通り道」として、「光を取り込む場所」としても活用していきましょう。 

 

吹き抜けも階段とともに活用します。吹き抜けに室内窓をつければ、別の階にある部屋とつながることもできます。 
 

 

◎視線をずらして光を取り込む◎ 

 光を取り込む

狭小住宅では、光を十分に取り込む工夫も大切です。狭い土地に建てる家は、窓の外すぐにお隣の窓があって「せっかくの窓も使えない」といったことも多くなります。お隣など外部との視線をずらして窓を設置すると、明るさと開放感を手に入れることができるでしょう。 
 

例えば、天井に近い高窓や床近くにある地窓など、高さや場所をずらして設置します。お隣との距離が近くても光を取り入れることができますし、窓を開けられて風通しも確保できます。 

 
 

 

狭い土地でも庭を楽しむ 

 


狭い土地でも庭を楽しむ

狭い土地でも庭を楽しみましょう。窓から緑が見えるのは、格別に気持ちの良いもの。窓を開けて風を感じられる庭は、狭小住宅の暮らしではとくに効果的です。 

 

 

◎坪庭にしてコンパクトな庭を◎ 

 

坪庭とは、建物の壁や塀などに囲まれた小ぶりな庭のことです。日本の家では古くから活用されてきました。坪庭というコンパクトな庭を家の中から楽しむことで開放感を得られますし、光と風を取り込むためにもおすすめです。 
 

 

◎デッキを屋根のない屋外リビングとすることも◎ 

 屋外リビング

リビングの外部にデッキを作ることで、“屋外リビング”といえるスペースが確保できます。窓を開ければ風を取り込むだけでなく、屋外にリビングを広げることも可能です。子供が安心して遊べる場所としても使うことができます。 

 

 

◎思い切って屋上緑化もあり◎ 

 屋上緑化

条件によっては庭が配置できないこともありますが、その場合は屋上庭園という選択肢もあります。屋上を緑化することで、断熱・遮熱にも効果を発揮します。家の構造とも関係しますので十分な検討が必要ですが、「上は空だけ!」という屋上庭園は贅沢な空間になるでしょう。 

 
 

 

狭小住宅だからこそ気をつけたいポイントは? 

 


【画像】 
最後に、狭小住宅だからこそ気をつけたいことをご紹介します。一般的な家では特に意識しないことも、狭小住宅ではしっかり検討しておく必要があるのです。ご紹介する「とくに気をつけたい2つのポイント」を意識して、快適な暮らしを実現しましょう。 


 

Point1: 音漏れには注意を! 

音漏れには注意

狭小住宅だからこそ、お隣との距離が近いので音漏れには注意が必要です。毎日の暮らしをお互い快適にするために、防音・遮音対策を考えましょう。 

 

 

Point2: メンテナンスを意識して長く安心して暮らす 

 家のメンテナンス

暮らしていくうえで家のメンテナンスは必要です。とくにエアコンの室外機や外壁は交換やメンテナンスを定期的にすることになりますから、人が入って作業できるスペースを確保するなど、メンテナンスへの配慮をしておきます。長く安心して暮らすために「メンテナンスは必須!」と意識しましょう。 

 
 

 

まとめ 

 


狭い土地に建てる狭小住宅は、使いにくそうというイメージを吹き飛ばす個性的な住宅でもあります。狭さを上手に利用した間取りや庭として工夫することで、快適さが手に入ります。 

 

狭い土地だからこそのメリット・デメリットも把握していれば、理想のおしゃれな狭小住宅が実現できるでしょう。
ハウスウェルで理想の家を実現!ぜひご覧ください

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