column 建築コラム

屋上バーベキューできる家を新築!メリット・デメリット&注意点

新築を検討するうえで、一度は「屋上があったらいいな」と考える人もいるでしょう。

屋上は家にいながらバーベキューなどアウトドアを手軽に楽しめるメリットがある一方、デメリットや注意点も気になるところです。屋上のメリットばかりに目が行き、建ててから後悔したというケースも少なくありません。

そこで今回は、建てる前に知っておきたい屋上のメリットとデメリットに加え、土地選びや間取りなどの注意点も解説します。

 

1.新築で屋上を設置するメリット



屋上には通常の住宅では得られないメリットがいくつかあります。ここでは、屋上設置のメリットについて見ていきましょう。

 

①プライベート空間を確保できる

屋上の大きな魅力は、車通りや近隣を気にせずに過ごせるプライベート空間にできるという点です。周りを気にせず、洗濯物を干したりバーベキューをしたり、子どもがいれば安心して遊ばせられる空間として活用することも可能。

また、景観の美しい立地なら屋上を設置するメリットはさらにアップ。
・海が見渡せる
・花火が見える
・夜景が見える
・自然に囲まれている

など、屋上があればプライベート空間で美しい景色を独り占めできますね。

 

②庭の代わりとして活用できる

「庭のある家に住むのがあこがれだったけれど、土地が狭く庭を確保できない」という人もいるでしょう。敷地も建物もコンパクトな設計でも、屋上があれば庭として活用することができます。

周りに遮るものがないため日当たりが良く、ガーデニングや家庭菜園を楽しむのにもぴったり。夏はビニールプールを楽しんだり、ペットがいる家庭ではペットの運動場所として活用したりできます。

2.新築で屋上を設置するデメリット



屋上の設置はメリットばかりでなく、デメリットももちろんあります。デメリットをきちんと知ったうえで屋上設置を検討しましょう。

 

①雨漏りのリスクが高い

屋上は勾配のない「陸屋根」のため水が溜まりやすく、雨漏りのリスクが高まるというのが最大のデメリットです。排水設備はもちろん設置しますが、大雨が降った日は排水が間に合わず水が溜まりやすくなります。

また、雪国では冬の間ずっと屋上に雪が積もった状態が、場合によっては数ヶ月続きます。長い期間雪が溜まった状態が続くことも、雨漏りのリスクを高めてしまいます。

 

②費用がかかる

屋上の設置には一般的な屋根をつけるよりも費用がかかるという点も、デメリットのひとつです。とくに防水対策に多くのコストがかかるほか、柵の設置や屋上に行くまでの階段の設置が必要になるため、通常の住宅よりも費用がかかると考えておきましょう。

どのくらいプラスになるかは、もともとの建物の大きさや屋上の広さにもよりますが、10坪から20坪程度の家で最低でもプラス100万円は見積もっておくと良いでしょう。

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3.屋上のメンテナンス|3つのポイント


屋上を設置する際には、安全面や快適な生活のためにきちんとしたメンテナンスが必要です。ここでは屋上メンテナンスの3つのポイントをご紹介します。

 

①防水対策

まず屋上設置でもっとも大切なメンテナンスが、防水対策です。防水対策に費用をかけないと、雨漏りの原因となってしまいます。

防水対策にはさまざまな方法がありますが、
・塩ビシートやゴムシートを用いた「シート防水」
・ウレタンやFRPを使用した「塗膜防水」
・シート状のルーフィングを貼り重ねる「アスファルト防水」

などが一般的です。

立地や費用に合わせた施工が可能なので、どのような方法が適しているかはハウスメーカーや工務店に相談するのがおすすめ。また、10年に1度程度の定期的なメンテナンスも必要です。

 

②落下防止

屋上には落下防止のために柵も必須。建築基準法によると、「人が立ち入る屋上には高さ1.1m以上の柵を設置する」という規定があります。

小さな子どもがいる場合、安全面を考慮してもっと高さのある柵を取り入れるのもひとつの方法です。柵を高くすることで目隠しの効果もあるため、安全面とプライベート空間の確保の両立をすることも可能。

柵もどのような素材にするかによって雰囲気が変わるため、好みのデザインを選ぶといいでしょう。

 

③掃除のしやすさ

屋上は掃除をしなくてもよいと思われがちですが、意外とゴミが溜まりやすいため定期的な掃除は必須です。

外部からの砂ぼこりのほか、枯れ葉や洗濯物のほこり、鳥のフンなどで汚れることもしばしば。そこに大雨が降ると、溜まったゴミが一気に排水溝に流れ、配管が詰まる原因になります。配管が詰まると屋上に水が溜まり、雨漏りの原因になることも珍しくありません。

こまめに掃除ができるように、床材にこだわるのもおすすめです。屋外専用タイルは掃除のしやすさや排水性に優れたものも多く、見た目もおしゃれです。

引用元:MBシリーズ 300 | 商品一覧 | バーセア | 床・壁用の建材・タイルならTOTOへ

4.屋上設置で後悔しないために



屋上を設置して後悔しないためには、いくつかのポイントがあります。ここでは後悔しないためのポイントをご紹介します。

 

①屋上への動線にこだわる

「初めは屋上をよく利用したけれど、動線が悪く結局使わなくなった」というケースも珍しくありません。そうならないためには、屋上への動線にこだわるのもポイント。

リビングを2階に設置し、そこから屋上に行く階段をつけたり、脱衣所から屋上に行く動線を確保し洗濯物を干しやすくしたりするといいでしょう。

②近隣とのプライバシー問題をクリアする

屋上はプライベート空間が確保できるのがメリットである一方、建ててみたら意外とプライバシーが確保できなかったということもあります。

隣家との距離が近く屋上と隣の家の窓が隣接していたり、反対に屋上から隣家の家が丸見えになってしまったり、建設前には想像ができなかったケースが発生することも。

そうならないために、事前のリサーチの徹底と目隠しの設置の検討を行いましょう。

③経験豊富な施工会社を選ぶ

屋上には防水対策や安全対策など専門的な知識が必要なので、屋上施工の経験豊富な業者を選ぶことが大切です。

安さや施工の早さも業者選びのポイントになりますが、メリットやデメリットのほか施工内容についてもきちんと説明してくれるなど、信頼できる業者を選びましょう。

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5.まとめ


屋上があれば新築の家でも気兼ねなくバーベキューができたり、庭の代わりとして活用できたりと、メリットがたくさんあります。しかし、きちんとした目的を持って屋上を設置しないと、結果使わなくなってしまったということも。

魅力がある反面、費用がかかる点やメンテナンスが必要になる点を考慮することも大切です。迷ったら施工会社に相談し、理想の家に近づけましょう。

「らしさ」を叶えて、
「らしく」暮らす。

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