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住宅にまつわるコラムです
家を建てたい!と思ったとき、何から始めたらいいのでしょうか。この記事では、家を建てるためにまず最初にするべきことを、3つのステップでご紹介します。
家づくりの手順は複雑に見えますが、たくさんある条件を整理して、具体的な形にしていくことなのです。全体の流れを知って、まずやるべきことを整理していきましょう。
まずは、家を建てる流れの全体像をざっくりと見ておきましょう。
①情報の収集
どんな家にしたいかを考え、それに合う専門家や住宅ローンの情報を集めます。モデルハウスや現場見学会など実物を体験することもできます。
②建築会社・建築家など専門家の選定
専門家には建築会社や地域の工務店、住宅メーカーなど、設計から工事まで、すべて自社でやるタイプと、建築設計事務所のように設計をして他社の工事業者と一緒に進めるタイプ、大まかにこの2つのタイプがあります。
③プランの設計・見積もり
家を設計します。設計担当者や、建築家と相談しながら、敷地に合わせた希望の家をプランニングしていきます。設計した図面から工事費を見積もり、内容を詳しく検討していきます。
④契約
「工事請負契約」を結びます。実際の工事を行う建築業者と、設計図に基づく工事の内容、金額、工事期間などを確認した上で結びます。
⑤住宅ローンの締結
工事請負契約をもとに住宅ローンが締結されます。
⑥着工
いよいよ工事が始まります。
⑦完工・引き渡し
工事した家を確認して、いよいよマイホームが完成です!
「家を建てる」には、このような流れで進めていくことになります。
さて、全体の流れの中で最初にするのは「情報の収集」と「専門家の選定」です。その部分を3つのステップに分け、早速解説していきましょう。
何よりもまず最初にすること。それは「家族で話す」ということです。
「家については、いつも話しているわ」と思うかもしれませんが、その内容はぼんやりとしたイメージのままになってはいませんか?イメージや感じ方の表現は人それぞれ。できるだけ具体的な言葉にしていきましょう。
例えば「居心地のいいキッチン」について話し合うなら、もう少し具体的にして「大きな窓がある明るいキッチン」「リビングとの一体感があるキッチン」など、みんながわかりやすい言葉に置き換えていきます。
家族の「こうしたい」をできるだけ具体的な言葉にできるよう、お互いに話し合ってみましょう。
家族で話をする際は、間取りや外観、デザインなどだけでなく、住宅の性能についても話してみましょう。
環境に配慮した暮らしがしたい。
地震や災害に強い家にしたい。
バリアフリーは必須にしたい。
光熱費などランニングコストを抑えたい。
こういった暮らし方をご家族で話し合うことで、住宅にどんな性能が必要かも見えてくるでしょう。それぞれの住宅が持っている耐震性や省エネルギー性といった住宅性能は、暮らしに直結しています。
家族の「こうしたい」を具体的に話し合っていくことで、イメージしていた家がはっきりと見えてきて、家族みんなで協力して家づくりを進めていけるはずです。
ただし、一緒に暮らしている家族でも意見が違うことも多いもの。そんな時には、無理にまとめる必要はありません。これから相談する専門家に、迷っているポイントとして相談すればいいのです。
意見の違いも含めて、話をしておくことが重要ですよ。
家を建てるには、大きなお金が必要です。お金の話をしっかり考えておくことは、重要なステップです。
ここで忘れてはいけないポイントは、「家づくりにかける自分たちの総資金をきちんと把握しておく」ということです。
総資金をしっかり検討しなかったために、あれもこれもやりたいと夢だけが広がって費用がかさみ、いつも間にか総費用が膨れていた……なんてことになることは防ぎたいですよね。家を建てるために使う予定の総資金額を事前にはっきりと把握しておくことは、非常に重要なのです。
住宅の建築費用にかける総資金の把握には、一般に2種類のお金を検討します。
まず、自分で動かせる資金、つまり「現金の額」を検討します。
自分たちでどのくらいの金額を家づくりの費用として準備しているのか、親御さんからの資金支援はもらえるのか、明確に把握してください。
次は「住宅ローン」を検討します。住宅ローンでどのくらい借りられるのかは、現在の収入などからシミュレーションできます。ネット上にいろいろなサイトがありますから、試算してみましょう。老後の資金も考えながら、自分たちの現在の収入と支出をもとに、無理のないように検討します。
この両方を合わせた金額が総資金となり、はっきりした金額として把握できるのです。
家を建てるということは、夢いっぱいの作業であると同時に、大変現実的な作業でもあります。総資金をしっかり決めていると、専門家と相談するときにもより具体的に話し合うことができます。
住宅は竣工すれば完了ではありません。暮らしていく中で作り上げていくという面を保つため、家づくり以外にも費用のかかる重要なことはたくさんあります。
家を建てるための総資金は、決して無理をしないようシビアに設定してください。
次は、これまで整理してきた自分の家づくりの条件をもとに、一緒に家づくりを進めるパートナーである専門家を選びます。
家づくりの考え方や得意なことは、会社や事務所ごとに違います。整理してきた家づくりの条件から、家族にあった会社を探っていきましょう。
まずはインターネットで、いろいろな業者を見てみましょう。大手の住宅メーカーだけでなく、地元をよく知っている地域の住宅会社、建築家などたくさん見つかるはずです。自分たちの家づくりの条件にあうような専門家を探してみましょう。
ネット上ではそれぞれの会社の家づくりに対する考え方や、だいたいの費用、得意な工法などが紹介されています。とくに、実際に建てた施工事例の紹介はとても参考になるでしょう。
しかし、ネット上の情報がすべて正しいとは限りません。実際に家づくりを経験したお友達やご近所の方などに話を聞いてみるのは重要です。クチコミ情報は貴重なもので、家を建てた先輩の生の声を聞くことで、ネットではわからないことを知ることができるでしょう。専門家を選ぶヒントが得られるはずですよ。
さらに、モデルハウスや現場見学会など、実際の事例を見て体感することも大切です。言葉では伝わらない雰囲気も体感できるので、実際の空間に入って体感してみることは重要です。
モデルハウスや現場見学会に参加するメリットには、会社自体の雰囲気がわかることもあります。建築を依頼する会社とは、家を建てた後も、メンテナンスなどで長く付き合っていくことになります。会社の雰囲気を感じたり、社員に実際に会うことで、それが信用できる相手かどうかを自分の目で確かめることができるため、一つの指針となるでしょう。
「こうしたい」はたくさんあるけど、話したり調べたりしているうちに、変わってくることもきっとあるでしょう。
親身になって相談することができる専門家を見つけ、あなたの希望の暮らしを実現できるよう、条件を整理しながら家づくりを進めていきましょう。
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