新築で叶えたい室内ボルダリング・ハンモック・ブランコ|設置のポイントは?|建築コラム|さいたま市・埼玉県の不動産売却はハウスウェル

column

ハウスウェルからお届けする
建築・リノベーションなど
住宅にまつわるコラムです

新築で叶えたい室内ボルダリング・ハンモック・ブランコ|設置のポイントは?

ボルダリングやハンモック、ブランコは、子どもの遊具としてはもちろん大人の気分転換にもなり、インテリアとしてもおしゃれ見えする魅力的なアイテム。コロナ禍で「できれば家で体を動かしたい」という方が増え、需要が高まっているようです。

これから新築を建てる際に、家の中にボルダリングなどの遊具を設置したいと考えている人も多いのではないでしょうか。この記事では室内遊具の設置のポイントについて解説します。 


 

1.ボルダリングを室内に設置するポイント

 


ボルダリングを室内に設置するポイント

オリンピック競技にも採用され、注目度がさらに高まっているボルダリング。

小さなホールドに体を預けるため、きちんと設置しないとケガにもつながってしまいます。ここでは、安全にボルダリングを楽しむための設置のポイントをご紹介します。


 

①2種類の取り付け方法をチェック!

ボルダリングのホールドは大きく2種類に分けられます。

ボルトオンホールド:ボルトとナットで壁を挟み取り付ける
スクリューオンホールド:ネジで壁に直接取り付ける



<ボルトオンホールド> 
ボルトオンホールド

 

ボルトオンホールドは形やサイズのバリエーションが豊富で、取り付け後の位置変更も簡単。本格的なボルダリングを検討しているなら、ボルトオンホールドがおすすめです。


<スクリューオンホールド>
スクリューオンホールド

スクリューオンホールドは極小からミドルサイズのものが多く、自由な位置に取り付けられるのが魅力。ただし、ネジが緩むと設置をし直す必要があり、壁に穴が開いてしまうというデメリットがあります。

 

②安全に登れる強度であること


ボルダリングの設置は安全面にしっかり配慮したいですよね。

ポイントは
・厚さ15mm以上の合板を選ぶ
・下地の補強
・必要に応じて構造計算を依頼

の3つ。

とくに、ボルダリングのベースとなる合板選びは重要です。クライミングウォールには専用の構造用合板を選ぶといいでしょう。
クライミングウォール

 


また、間柱や梁を通常より多く入れ、下地をしっかり補強してもらうこともお忘れなく!

 

③高さは子どもの身長の2倍を目安に


子どもがボルダリングで遊ぶことを想定して設置する場合、安全に遊べる高さであることもポイントです。目安としては、子どもの身長の2倍だと安心。

ホールドは位置を変えたり増やしたりすることができるので、子どもの成長に合わせてホールドの数を増やすのがおすすめです。子どもが安全に使えるよう、必要に応じてハーネスを利用したり下にクッションおくスペースを設けたりしましょう。


 

2.ハンモックを吊るすときのポイント

 


ハンモックを吊るすときのポイント

インテリアとしても人気のハンモック。手軽に設置できる自立タイプも人気ですが、天井や壁から吊るすタイプの需要も増えています。

ここでは、ハンモックを壁や天井から吊るす際のポイントをご紹介します。


 

①十分な広さがあること


ハンモックは意外と広いスペースを必要とします。

・高さ:1.5m~2m
・設置幅:3.5m~4m
・ゆれ幅:左右1m


また、ベッド型の場合、乗り込んだ際にお尻が床につかないように高さを設定するのがポイントです。


 

②壁や天井の強度


ハンモックを安全に利用するには、壁や天井に強度があることが絶対条件です。

どこにでも設置できるわけではなく、柱や梁など躯体(くたい)もしくは壁や天井に下地が入っていなければ取り付けられません。壁下地の場合、木材は9cm角以上あると安心ですね。

天井に設置する場合は耐荷重が気になります。施工の際に「ハンモックを天井から吊るしたい」と相談をしておくといいでしょう。


 

③ハンモックの種類で設置場所が異なる


ハンモックは
・ベッド型
・チェア型

の2種類があり、どちらを利用するかで設置場所が変わります。



<ベッド型> 
ベッド型バンモック

 

ベッド型はおもに壁・天井・柱・梁に取り付けることができます。強度にこだわりたいなら、アンカーボルトという金具を用いて設置するのがおすすめです。

天井から梁がむき出しになっている設計なら、梁にロープを巻き付けて設置することも可能。梁は家を支えている太い木材なので、ハンモックを吊るすのにも十分な強度があります。

ただし、直接巻くのではなくタオルを噛ませてから巻いて、梁が傷付かないようにしてくださいね。



<チェア型> 
チェア型ハンモック

チェア型は天井から吊るすのが基本。そのため、天井の強度をアップさせることが必須です。

梁に取り付ける場合、構造躯体用の梁に直接穴を開けるのはおすすめできません。ハンモックを吊るす専用の躯体や化粧梁を別に追加してもらうと安心です。


 

3.家の中にブランコを設置する際のポイント

 


家の中にブランコを設置する際のポイント

ブランコは子どもの遊具として需要が高まっているアイテム。室内ブランコを設置するときには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。

 

①吊るす場所がカギ


室内ブランコは吊るす場所が大きなポイント。「天井に金具を取り付けてブランコを設置すればいい」という考えはNGです。

安全に利用するためには、強度のある場所に設置しましょう。

たとえば
・吹き抜けにグレーチングを設置して取り付ける
・化粧梁に取り付ける
・ロフト下に取り付ける

などが挙げられます。

また、梁を利用する場合、思いきり遊んでも壊れないような強度設計が必須。間取り設計の時点でブランコを設置したい旨を伝えておくと安心です。


 

②むき出しの梁は絶好の設置場所

 


むき出しの梁は絶好のブランコ設置場所

最近は古民家風の間取りも人気で、あえて梁をむき出しにするデザインも増えています。むき出しの梁はブランコを設置するのにぴったり!

ただし、構造躯体の梁はできるだけ傷付けたくありません。梁に金具を取り付けてブランコを設置する場合は、ブランコ設置専用の梁を付けてもらうようにしましょう。


 

③十分なスペースの確保


ブランコは前後に揺らして遊ぶ遊具なので、十分なスペースを確保することも安全に利用するためのポイントです。

ブランコの前後2mほどのスペースを確保すると安心ですね。また、十分なスペースを確保したとしても、飛び降りた際に窓ガラスにぶつからないよう前後の間取りにも注意しましょう。


 

4.まとめ

 


ボルダリングやハンモック、ブランコは、子どもはもちろん大人も一緒に楽しめる魅力的なアイテム。ただし、安全に利用するには新築時に強度にこだわって設計することが大切です。

「天井や壁は遊具を設置できる強度を持つ仕様にしてもらう」「吊り下げられる化粧梁を付けてもらう」など、遊具を付ける方法はさまざまです。設計時に遊具を付けたいことをしっかりと相談し、子どもが思いきり楽しめる間取りを作ってくださいね。

ハウスウェルで理想の家を実現!ぜひご覧ください

新着コラム

request

建築・リノベーションに関するご案内や
ご質問・資料請求など何でもお問合せください!